Invisalign

これまでの矯正治療では、歯にブラケット装置を接着してワイヤーで力をかけないと歯を動かすことができませんでした。ブラケット装置は取り外しができないため、歯磨きを念入りに行わないと虫歯や歯周病に罹りやすいというリスクがありました。また外側の装置では、どうしてもブラケットやワイヤーが見えてしまうため、目立ちやすいという欠点がありました。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、アライナーと呼ばれるマウスピースをご自身で着け外しして歯を動かしますので、食事や歯磨きの時は取り外すことが可能なため、非常に衛生的で虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。アライナーは透明ですので、着けていてもほとんど目立ちません。

※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

原則として食事・歯磨きの時以外は1日中装着

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は取り外し可能な矯正装置ですが、原則として1日中装着する必要があります。食事・歯磨きの時はアライナー(マウスピース)を外していただいて構いませんが、1日21時間以上(理想的には22時間)の装着が必要です。装着時間が短いと、装置が合わなくなりアライナーの再作製が必要になったり、治療が予定通り進まず、治療期間が伸びる原因になります。

透明のマウスピースでほとんど目立ちません

アライナー(マウスピース)は原則として1日中装着が必要ですが、透明に作られているため、着けていてもほとんど目立ちません。最近ではセラミックブラケット装置やホワイトワイヤーの登場により、ブラケット装置もかなり目立ちにくくなってきていますが、見えやすいという欠点がやはりありました。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は透明の矯正装置ですので、ブラケット装置に比べ目立ちにくく、見た目にはほとんどわかりません。またリンガルブラケット矯正装置のように歯の裏側に出っ張りが着くことがないため、舌の違和感が少なく、発音発語に影響が少ないです。

取り外し可能なため、非常に衛生的

アライナー(マウスピース)は患者さん自身で取り外し可能なため、食事や歯磨きの時は外していただきます。普段通りに食事や歯磨きを行うことが可能なため、非常に衛生的です。ブラケット装置に比べ、虫歯や歯周病のリスクを大幅に低減することができます。

治療期間はブラケット装置と同等か早く終わることが多い

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は原則として7~10日に1度のペースで新しいアライナー(マウスピース)に変えていきます。それを繰り返していくことにより、少しずつ少しずつ歯を動かしていきます。指示を守って1日中しっかりとアライナーを装着していただければ、治療期間はブラケット装置で治療するのと同等か早く終わることが多いです。

ブラケット装置より痛みが少ない

マウスピース型矯正装置(インビザライン)のアライナー(マウスピース)で一度に歯を動かす量は約0.2mm程度です。アライナーを7~10日に1度交換して、少しずつ歯を動かすことを繰り返していくことにより、歯列・咬合を整えます。歯と顎の骨の間にある歯根膜の厚みは約0.3mm程度で、アライナーで1度に動かす量は歯根膜の厚みより少ないため、痛み・違和感が低減されます。

口腔内3DスキャナーiTero element(アイテロ エレメント)を導入しています

以前はマウスピース型矯正装置(インビザライン)を作製するには、シリコン印象という型取りの方法を行っていました。アライナー(マウスピース)の作製には細部まで精密に型取りする必要があるため、型取りが苦手な患者さんには、シリコン印象は負担が大きいものでした。当院ではデジタル口腔内3DスキャナーiTero element(アイテロ エレメント)を導入していますので、シリコン印象を行う必要がありません。型取りが苦手な方でも、安心してマウスピース型矯正装置(インビザライン)を始めていただくことが可能です。
(詳しくは「口腔内3Dスキャナー」をご覧ください)

歯の表面にアタッチメント(引っかかり)を着ける必要があります

マウスピース型矯正装置(インビザライン)にも欠点があります。以前のマウスピース型矯正装置(インビザライン)は歯の型を取って、そのままアライナー(マウスピース)を着けていただいていました。取り外し可能な装置のため、装置と歯の間に遊びがどうしてもあり、しかも歯の表面はツルツルしていて滑沢なため、装置が歯の表面で滑ってしまい上手く歯を動かすことができませんでした。それを改善するため、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる引っかかりを着けることにより、歯と装置が緊密にと密着し、歯を厳密にコントロールすることができるようになりました。アタッチメントは歯と同じような色をした小さな出っ張りで、よく見ないとほとんど見えません。

すべての症例に適応可能なわけではありません

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット装置と遜色なく治療することが可能ですが、すべての症例に適応可能なわけではありません。場合によっては、ブラケット装置と組み合わせて治療を行う場合や、アライナー(マウスピース)では治療できない場合もあります。アライナーで治療可能かどうかは、実際に口の中を診させていただかないと判断できませんので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療をご希望の方は、お気軽に初診相談にお越しください。

注意事項

  • ※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
  • ※マウスピース型矯正装置(インビザライン)はアラインテクノロジー社の製品であり、インビザラインジャパン社を介して入手しています。
  • ※国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
  • ※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1998年にFDA(米国食品医療品局)により医療機器として認証を受けています。
  • ※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合がありあります。

  • マウスピース型矯正装置

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