Pediatric Treatment Flow

お子様の治療では、原則的に成長発育のある時期の治療(第1期治療)と成長発育のほぼ止まった時期の治療(第2期治療)の2段階に分けて治療することが基本になります。

第1段階目の治療では、成長発育を利用して上下の顎の大きさを整えたり、歯並びを広げて永久歯が並ぶスペースを確保したり、奥歯の咬み合わせを合わせたりして、永久歯がきっちりと並ぶための土台作りの治療を行います。
第2段階目の治療では、成長がほぼ止まっている時期ですので、永久歯を厳密にコントロールし、緊密で美しい歯並びを作り上げる最終的な治療を行います。

お子様の年齢や状態により適切な治療開始時期や治療期間、治療方法が異なります。精密に検査を行い、問題点や治療内容についてよく納得していただいてから初めて治療を開始します。
お気軽にご相談ください。矯正治療を専門に行う歯科医師が丁寧にお応えいたします。

初診・矯正相談

歯並びや咬み合わせの気になる点について詳しくお話を伺います。
治療の流れや開始時期、矯正装置、治療費などについて説明させていただきます。
当院は完全予約制となっております。お電話でご連絡いただきましたら、初診・相談のご予約をおとりさせていただきます。
初診・相談料は1,000円(+消費税)です(他の医院や先生からの紹介状をお持ちの方は無料です)。
必ず保護者の方と一緒にご来院ください。

資料採得・コンピュータ分析

レントゲン写真やお口の写真、歯の模型をとらせていただき、コンピューターを使って分析させていただきます。

口腔衛生指導

矯正装置をつけるとお口の中が手入れが難しくなります。特に歯の萌え代わりのあるお子様の場合、萌えたばかりの永久歯は歯の質が弱いため、虫歯になってしまうことが多く、ブラッシングには特に注意が必要です。
矯正治療中にお口の中の衛生状態を清潔に保っていただくために、当院では治療開始前に口腔衛生指導(歯磨き指導)を受けていたただいております。歯磨きがしっかりと出来るようになってから、矯正治療を開始させていただきます。

診断

検査・分析の結果にもとづき、今後の治療方針や治療方法、治療期間などについて説明させていただきます。
お子様の治療を成功に導くためには、子供さんご本人の協力が非常に大切になります。保護者の方だけではなく、お子様ご本人にも診断内容に十分にご納得、ご同意していただいてから、治療を開始させていただいております。

治療開始

治療方法や治療期間は年齢や歯並び、咬み合わせの状態によってさまざまです。
お子様(永久歯がはえそろうまで)の治療では、上下の顎の大きさを整えるなど主に顎の発育に関する治療や歯並びを広げて永久歯が萌えそろう隙間を作ったり、奥歯の咬み合わせを合わせる治療を行います。

調整・クリーニング・フッ素塗布

矯正歯科治療中は、通常1~2ヵ月に1回のペースで来院していただきます。調整期間はおよそ1.5~2.5年程度ですが、歯並びや咬み合わせの状態、治療方法などによって多少前後いたしますので、あらかじめご了承ください。
調整時には歯や装置周りのクリーニングを行い、虫歯予防のため、フッ素塗布を行います。

治療中断・休憩

矯正装置を一旦取りはずし、成長が止まってくるまで治療を休憩します。歯並びが後戻りしないようにリテーナー(保定装置)をつけていただきます。

成長観察

成長期が過ぎ、成長がほぼ止まってきた時期に再びレントゲン写真やお口の写真、歯の模型、下顎の運動記録などをとらせていただき、再診断後に第2期の治療を開始します