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院長が日々診療するうちに思う雑感を記す矯正コラムです。

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治療後のホワイトニングでより魅力的な笑顔に

初診時 矯正治療後 ホワイトニング後

矯正治療の目的は、歯並びや咬み合わせを良くして、健全な成長発育を促し、お口周りひいては全身の健康や長寿に寄与することにあります。しかし、機能的なことばかりではなく、見た目(審美性)を良くすることも矯正治療の大きな目的の一つです。

矯正治療することにより、見た目は大きく改善されます。「笑ったときに引っこんだ歯や捻じれた歯が見えて、思いっきり笑えなかったのが、矯正治療後には自信を持って笑えるようになった」と治療後の患者さんによく言われます。それに合わせて、性格が明るくなったり、積極的になったりする方もおられます。矯正治療後の長い人生の年月を考えると、これだけでも矯正治療することには大きな意義があると思います。

矯正治療をしている間、装置の周りや歯の表面が変色してきたように見えることがあります。これは歯そのものが変色しているわけではなく、歯の表面に着色してきているだけです。歯の移動が終わり、矯正装置を外した際には、徹底的に歯のクリーニングを行います。歯の汚れを取り除き、表面を磨きあげますので、歯はピカピカになり、着色も綺麗に落とすことができます。これだけでも、歯はすごく綺麗に見えます。しかし、クリーニングで歯そのものの色を変えることまではできません。歯そのものの色を白くしようとすると、ホワイトニングが必要になります。

ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングという2種類の方法があります。当院で行っているのは、ホームホワイトニングと呼ばれる方法です。ホームホワイトニングは、患者さんの歯並びに合わせたホワイトニング用のカスタムトレイを作成し、自宅で患者さんご自身にホワイトニング用ジェルをトレイに塗布していただき、就寝時に装着していただく方法です。およそ1ヶ月ぐらいで綺麗な白い歯になってきます。ホームホワイトニングの場合は、どれぐらいまで白くするかは患者さんご自身に決めていただくことになります。もっと白くしたいということでしたら、プラス半月ぐらい継続していただいても問題ありません。ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べ、時間はかかりますが、自然な透明感のある白い歯になりやすく、色の後戻りもしにくいと言われています(ただし、後戻りしないわけではありません)。

上記の写真は当院で治療された患者さんの写真です。矯正治療後に歯を白くしたいとのご希望があり、当院でホワイトニングを行いました。2番目の写真の状態と3番目の写真の状態では、歯並びはどちらも綺麗ですが、パッと見たときの印象はかなり異なります。3番目の写真の方が、綺麗な歯並びが強調され、より魅力的な口元になっています。

歯並びを綺麗にするだけではなく、歯の色も白くしたいとお思いの方には、治療後のホワイトニングをお勧めいたします。ホワイトニングだけをご希望の方にももちろん対応しておりますので、ホワイトニングについて詳しくお聞きになりたい方は、当院までお気軽にご相談ください。

 

 

2013月09月22日

院長 大西 秀威