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院長が日々診療するうちに思う雑感を記す矯正コラムです。

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矯正治療は山登り

皆様、こんにちは。
大西矯正歯科クリニックの副院長、大西秀威です。矯正医として日々感じることや思うことをこのコラムに綴って行きたいと思います。

当院に初診で来られる患者様の中には、もうすでに何軒かの矯正歯科や歯科医院にご相談に行かれている方も少なくありません。お話を伺っていると、行く先々の先生に違う説明や治療法を提案されて混乱しているという話をよく聞きます。
これは、ある先生の言っていることが正しくて、ほかの先生の言っていることは間違いなのでしょうか?

私は矯正治療というのは山登りのようなものだと思っています。たいていの山は頂上は一つでも登山ルートはいくつかありますよね。ゴールは決まっていても、そこへ至る方法はいくつかあるということです。登るルートによっては、頂上に早く到着するけど険しい道や、なだらかだけど時間がかかる道もあるでしょう。もちろん、なだらかで早くつく道があれば一番いいわけですが・・・。
先生によって治療法が異なるのは、登山ルートが先生によって違うというふうに考えてもらえればいいと思います。

でも、六甲山の頂上を目指して登っていたはずなのに、到着したら実は生駒山だったというのでは困ります。皆様にはこのあたりの見極めが必要になってくると思うのですが、最終的には先生の言っていることにどれだけ妥当性があるか、自分の希望や疑問にどれだけ応えてもらえるか、スタッフを含めた対応がどれだけしっかりしているか等で判断していただくのが大切と思います。

私も昔矯正治療を受けていましたが、矯正治療は長丁場の治療になります。もし治療が思ったようにいかなくて、もう一度治療し直すなんてことになったら、矯正治療にかかる時間は膨大なものになってしまいます。
そんなことにならないように、相談に行かれたときに先生やスタッフと様々な意味で相性の合う医院を選んでいただくのが一番いいのかなと思います。  

2011月11月08日

院長 大西 秀威